薬剤師の研究職は花形!?注目の年収は‥|売り上げ好調の製薬会社

1、薬剤師の研究職とは

研究職

新しい薬を生み出す薬剤師の仕事は主に「研究職」と「開発職」に分かれます。これら専門職は製薬会社、食品会社、化学企業などで募集されています。

大まかに言えば、研究職とは新薬のアイデアを見つけてその有効性を検証・追及し、日々研究室にて実験を繰り返す仕事です。一方の開発職とは、研究で見つかったアイデアを医薬品という形で世に出すための設計や製造をし、日々臨床試験(人体実験)を行う仕事です。

開発職は研究職のような研究室での実験は行わず、実際の患者への薬の投与を行い、臨床試験結果をモニタリングしてデータを収集します。そして薬の有効性や安全性が確認されると新薬として世に出ることになります。ここでは前者、研究職についてご紹介します。

2、研究職の年収は500~900万円

各社研究職の年収は大体500万円~900万円と幅があります。能力や研究成果次第では年収1000万円以上になることもあります。薬剤師全体の平均年収は500万~650万円程とされていますので、研究職は企業によるところはもちろんあれど薬剤師の職種の中でも比較的高給が望める花形職種となっています。

3、研究職の必須資格

研究職を募集しているのは主に大手製薬会社ですが、応募条件には下記またはこれに近い条件を設けているところがほとんどです。

  • 大学の博士課程を修了していること。(博士号ならなお良い)
  • 研究の5年以上の実務経験があること。

大手製薬会社の場合、大抵上記のような条件が付いていますが、これらは文字通り単なる応募上の条件に過ぎず、いわば最低条件です。実際には旧帝国大学卒(=最難関国立7大学)の薬学大学院を出ている博士号取得者の方が優先して採用されます。

薬剤師資格を持っていることも選考ではもちろんプラスに働きますが、まず第一に上位大学における薬学の博士号取得者、次に博士課程修了者が積極採用され、さらに薬剤師資格があればなお良いといった感じです。

規模の大きい大手製薬会社ほど第一に出身大学を見て採用する傾向がありますので、薬剤師資格の有無に関わらず歴史の浅い大学やランクの高くない大学出身の方は研究職になるのは難しいと考えたほうが良さそうです。

また、余談ですが資格以外にも「求める人物像」として多くの研究職募集要項には「コミュニケーションスキルが有ること」等の記載があります。研究は組織と連携して進めていきますし、研究室は研究に没頭するある意味クセのある人間の集まりですから、良い人間関係を築くスキルもかなり大切になります。

4、研究者を募集する大手製薬会社

求人雑誌や一般の求人・転職サイトなどにある研究者を募集する製薬会社は、会社名がそこでは一切公開されておらず、募集元情報には勤務地の他に「大手内資系製薬企業」や「大手製薬メーカー」とだけ書かれています。

ここでは研究者が多く所属する国内大手の製薬会社を売上高ランキング形式でご紹介します。製薬会社の研究職へ転職したい薬剤師の方、もしくは薬学研究職としてすでにお働きの方は参考にされてみてください。

【▼2020年の国内大手製薬会社売上高ランキング】

[会社名 売上高(※1000万円以下は切り捨てて表示しています。)]

  1. 武田薬品工業 3兆2911億円
  2. 大塚HD 1兆3962億円
  3. アステラス製薬 1兆3008億円
  4. 第一三共株式会社 9817億円
  5. エーザイ 6956億円
  6. 中外製薬 6861億円
  7. 大日本住友製薬 4827億円
  8. 田辺三菱製薬 3798億円
  9. 塩野義製薬 3349億円
  10. 協和キリン 3058億円
  11. 小野薬品工業 (以下売上高順ですが、数字は都合上割愛させていただきます。)
  12. 大正製薬HD
  13. 参天製薬
  14. 明治HD
  15. 日医工
  16. 沢井製薬
  17. 帝人ヘルスケア
  18. 久光製薬
  19. 旭化成
  20. ツムラ
  21. 日本新薬
  22. 東和薬品
  23. キョーリン製薬HD
  24. 持田製薬
  25. 科研製薬
  26. 日本たばこ製薬
  27. キッセイ薬品工業
  28. ゼリア新薬工業
  29. あすか製薬
  30. 日本化薬
  31. 扶桑薬品工業
  32. アルフレッサHD
  33. スズケン
  34. 日本調剤
  35. 鳥居薬品
  36. 富士製薬工業
  37. 日本ケミファ
  38. 生化学工業
  39. JCRファーマ
  40. ヤクルト本社
  41. わかもと製薬

※参考:Answers News

・・・製薬会社の売上高は武田薬品工業が2位以下に倍以上の差をつけてトップとなっています。2019年以降、主力品の潰瘍性大腸炎・クローン病治療薬「エンティビオ」の売上が好調ということです。

2位の大塚HDは向精神薬「エビリファイメンテナ」「レキサルティ」、利尿薬「サムスカ/ジンアーク」、抗がん剤「ロンサーフ」の売り上げが好調とされます。3位のアステラス製薬は、前立腺がん治療薬「イクスタンジ」の売り上げが好調ですが、国内の売り上げは少し減少しています。

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